こんにちは。いずみです!
読者の皆さんは、一日にどのくらいキッチンを使いますか?
キッチンは毎日家族の料理を作る大切な場所なので、機能性と心地よさが求められます。
自分の部屋を持たない主婦にとってはプライベートゾーンになっている場合も多いでしょう。
とはいえ、家族の在り方や生活スタイルによって、その役割の度合いは相当違うようです。
今回は生活スタイル別に、理想のキッチンの提案をさせて頂きます。
キッチンを使う時間と生活スタイルの関係
雑誌のLeeが2018年に読者に向けて行ったアンケートに、夕食の準備と片付けに毎日どれくらいの時間をかけているかを調べたものがあります。
(アンケートの回答者は1076名で、内訳は30~40代、既婚者は約8割、子供を含む家族と暮らす方が約5割、外で働いていない方が約3割、フルタイムで働いている方が約2.5割です。)
10分未満 | 10~30分 | 30~60分 | 60~120分 | 120~分 | |
働きに出ていない | 4% | 15% | 45% | 35% | 1% |
外で働いている | 10% | 22% | 51% | 16% | 1% |
夕食の準備と片付けで1時間前後の方が多いですね。 働いている方と外で働いていない方とではキッチンを使う時間が随分違うようです。
アンケートでは、健康のため料理の手は抜きたくない、むしろ品数を増やしたいと思っているが、時短はしたいという声が多かったとのことです。
また、朝食や昼食を作るためにはにはあまり時間をかけないという方が大半でした。
このアンケートでは、夕食の準備と片付けに10分かけない方と、120分以上かける方がいらっしゃいました。
このお二人が同じキッチンを使っていたとしたら随分違う思いを抱くことでしょう。
読者の皆さんには、どのようなキッチンが理想でしょうか?
キッチンは生活スタイルに合わせて選ぼう
おもてなしの機会の多い方にお勧めのキッチン
別に暮らすお父様やお母様、ご友人など、それほど気を使わないお客様が多い方にはこのタイプがお勧めです。
セミオープンキッチン、対面、Ⅰ型
食事とくつろぎのスペースからテレビまでがすべてキッチンから見えるので、大人同士の会話を楽しむとき、お客様への気配りが必要な時にはこのタイプがお勧めです。
キッチンの手元がお客様側から見えにくい設計になっていること、ガスコンロの位置が壁側にあり、火を使う調理の匂いがリビング全体に広がりにくいこともポイントです。
手前の台の上に料理を載せて、リビングにいる人に並べてもらえる、対面式ならではの仕組みも生きてきます。
小さなお子様が居て料理をたくさん作る方にお勧めのキッチン
小さなお子様が居て、料理をたくさん作る方へのお勧めも上と同じ作りのキッチンです。
ただ、ダイニングテーブルの位置を下の図のように配置すると、お子様を含むご家族と過ごすのに最適の配置になります。
このように配置すれば、キッチンから手を伸ばすだけでテーブルに手が届き、料理を出したりお皿を下げたりが大人一人でも楽にできます。
キッチンの左側が壁になっているのでリビング内に死角が少なく、小さなお子様への目配りがしやすい設計です。
コンロが壁側にあるのでお子様が手を伸ばす危険も減らせます。
また、料理を作る時にある程度集中して、自分の世界に入ることもできます。
その上、他の家族がそろってテーブルについているときでも連帯感が保てます。
出来上がった料理を、手を伸ばして受け取ってもらえると嬉しいですよね。
このタイプのキッチンはペニンシュラ型とも呼ばれ、アイランドキッチンの片側を壁に付けた形だとも言われています。
アイランドキッチンも素敵ですが、一般的なご家庭の限られたスペースを有効に使うには、ペニンシュラ型キッチンの方が無理がなく、お勧めです。
ペニンシュラキッチンの参考記事はこちらです。
小さなお子様がいて料理をたくさん作る方にお勧めのキッチンの2つ目はこちらです。
オープンキッチン、壁付け、Ⅰ型。
引用:セキスイハイム
一般的な配置ともいえますが、とても機能的です。
調理や片付けの間はリビングに背を向けていますので、遊んでいるお子様を見ていることはできませんが、お子様のより近くにいれます。
また、換気扇や蛇口がお子様との間に入らないので、声が聞き取りやすいです。
振り返ればそのまま、できた料理をテーブルに並べられるので、食事の準備が手早く出来ます。
キッチンが壁側にあることでリビングが広く使え、お子様の遊ぶ場所も広く取れます。
毎日の調理は簡単に済ませる方にお勧めのキッチン
料理には手をかけずに家ではゆったり過ごしたい方、こんなキッチンはいかがですか。
セミオープンキッチン、対面、Ⅱ型
キッチンの調理スペースは小さくまとめ、テーブルを調理スペースにぴったりと寄せてあります。
温め直しや半調理品を手早く用意して、すぐにリラックス、素の自分に戻って明日への英気を養いましょう。
*Ⅱ型とは調理スペース、コンロ、シンクが並列になっているタイプのキッチンで、動線が短くて済むのが特徴です。Ⅰ型はすべての設備が1列になっているタイプのキッチンです。
キッチンのタイプと使いやすさ関連記事はこちらです。
このタイプもお勧めです。
セミオープンキッチン、対面、Ⅰ型
引用:フリーダムな暮らし
料理をして、調理台に並べれば反対側に回ってすぐに食べ始められます。
片付ける時も、そのままシンク側に移動するだけです。
そんな忙しい毎日も、こんなに美しいキッチンでならモチベーションが上がりそうです。
キッチンの設備は充実しているので、時間のある時には腕を振るって、ごちそうメニューを作ることもできますね。
簡単なアレンジ
こんな工夫はいかがですか?
引用:カウンターテーブルの画像
普通の対面式キッチンに小さいテーブルとイスを付け足すだけで、カウンターテーブルになります!
大きなキッチンテーブルは、在宅ワークや、子供の宿題に占領されることがありますよね。
こんなカウンターテーブルがあれば、昼食時に仕事や勉強を途中で片付けて効率を落とすことなく、午後もじっくりと取り組めます。
ちょっとしたブレイクタイムにも最適です。
キッチン選びを機会に家族の将来を考えてみませんか?
キッチンのリフォームをお考えの読者の皆さんは、これから家族が増えたり、お子様が大きくなったりという、拡大傾向の方が多いと思います。
広くて便利なキッチンになれば、毎日の料理は随分早くて楽しくなるでしょう。
でも少しだけ、そのもっと後のことも考えてみると良いと思います。
15年後、20年後は、どうなるでしょうか。
お子様たちが独立されて、ご夫婦で暮らすことになるでしょうか。
お子様が結婚して同居、さらにお孫さんも、ということにになれば、家族はもっと増えます。
キッチンは、さらに大きくするか、もしくは二世帯住宅に作り替える…という可能性もありますね。
ミニキッチンという選択
先のことを考えすぎるのはお勧めしません。
こんな選択も視野に入れて、賑やかで自由な老後を想像してみるのも楽しいと思いませんか?
理想のキッチンと生活スタイルの関係まとめ
理想のキッチンは、生活スタイルや好みによって違いますが、生活スタイルも好みも月日と共に変わって行きます。
結婚、子供の成長、転職、職業の形態の変化、年を取る、子供が巣立つ、子との同居、親との同居などなど…変化のきっかけを挙げればきりがありません。
そのたびに、キッチンをリフォームしょうとお考えの方はいらっしゃらないでしょう。
今回は理想のキッチンの提案をしながら、テーブルの配置などで変化をつける可能性も付け加えさせて頂きました。
リフォームの際には、生活スタイルの変化をある程度想定して、変化を加えやすいスタイルにしておくことをお勧めします。
キッチンがいつまでもあなたの良き友でありますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。