こんにちは。いずみです!
読者のみなさんは、マンションのリフォームをするとしたらどこの業者に頼みますか?
- 誰でも知っている大手メーカーのA店?価格の安いB店?
- 職人さんに知り合いなんていないし、リフォーム業者に任せようかな…。
- 決して、安い買い物ではないし、失敗したら後が悲惨…。
- どこを選んだらいいか分からない!
- いいお値段だし、いっそのこと、自分で手配して経費削減?
そんな方に向けて、今回は、
- マンションリフォームの方法
- リフォーム業者の種類別メリット・デメリット
- マンションリフォーム業者の選び方
をご紹介します。
ご自身にぴったりのリフォーム業者を選ぶ参考にしてみてくださいね。
マンションリフォームの方法
マンションをリフォームするにあたって、主に3つの方法があります。
- セルフリノベーションやリフォームDIY
- 職人を手配する
- リフォーム業者に依頼する
それぞれについて詳しく見てみましょう。
セルフリノベーションやリフォームDIY
最近はセルフリノベーションやリフォームDIYがよく話題に上がりますね。
セルフリノベーションやリフォームDIYの最も大きなメリットは、費用の安さです。
ただ、費用の安さを求めるだけで、安易に自分でやろうとするのは危険です。
住んでいれば家は歪みますし、湿気を含む梅雨時と暑い夏、寒い冬では床材の膨張率も壁紙の収縮率も違います。
クロスを張り替えるだけでもコツと手間がいります。
そこまで考えながらやるには知識と経験がないといけません。
壁紙の端っこが剥がれたのを補修するくらいならともかく、大がかりなリフォームまでは難しいです。
特にキッチンは、給排水の工事や電気工事、ガスの工事なども必要になってくるので、全てを自分だけで行うのは難しいです。
職人を手配する
職人さんの手配を自分ですれば、間に業者を挟まない分、その分安くなる場合もあります。
確かに、畳の表替えやふすまの張替え、クロスの張替えなど、一箇所だけのリフォームを希望しているなら1人の職人さんを呼ぶだけなので、腕のいい職人さんに心当たりがあればそれも良い方法ですね。
しかし、職人は個人で看板を掲げたりせず、普段は工務店からの外注などで仕事を受けています。
そのため、職人自体と知り合いだったり、誰かに紹介してもらうなどしなければいけません。
そして、リフォームの種類によっては複数の職人が必要で、その職人の専門外のことはやってくれません。
キッチンひとつ、お風呂ひとつでも結構な人数の職人が関わってきます。
私もキッチンをリフォームした時、元のキッチンを解体する解体屋さん、組み立てる職人さん、もちろん水道工事に、照明や給湯パネルを付ける電気工事、クロスの張り替えも必要でした。
特に水道工事や電気工事、ガス工事は資格が必要なので、資格を持ってない人はやってはいけません。
解体するにも許可や登録が必要です(建築業者等は除く)。
マルチクラフター(多能工)と呼ばれる、複数の業種をこなせる職人もいるにはいますが、まだ少数です。
これだけの人数をバッティングすることなく、工事する順番も考えながら手配したり、設計も建材も自分で手配しなければいけません。
こちらもまた、知識や経験が必要になってきますので難しいでしょう。
リフォーム業者に依頼する
リフォーム業者なら、職人さんの伝手もたくさんあり、効率の良い工程も組んでもらえます。
こちらのほうが失敗は少ないですし、日程や工程などの調整も楽です。
また、材料の手配についても、取引の規模によって割引率も変わるので、自分で手配するよりも安く手に入れられる場合もあります。
「餅は餅屋」の言葉通り、やはりリフォーム業者に任せるのが一番でしょう。
打ち合わせの回数は必要なものの、専門家に相談しながら進められるのは安心ですし、専門家ならではの視点で気づかなかったところも提案してくれますよ。
マンションリフォーム業者の種類
マンションリフォームを手掛ける業者さんにも種類があって、それぞれ得手不得手やメリットデメリットがあります。
ここでは、それぞれの特徴について見ていきましょう。
大手建設会社やハウスメーカー
マンションの施工にかかわった建設会社やハウスメーカーのリフォーム部門です。
知名度が高く、大規模なリフォームを得意としています。
- 安心のネームバリュー
- 住宅のトータルケアや大規模リフォームが可能
- アフターフォローの充実
CMなどで知名度は抜群です。
知名度がある分、対応に対する信頼感がありますよね。
また、下請けも含め、家を建てられるだけのノウハウや人員があるので、大がかりなリフォームや修繕に向いています。
同じ系列で新築を手掛けているので、アフターフォローに対しても充実していることが多いです。
- 費用が高い
- 作業の小回りがききづらい
- 営業や下請け業者の質にばらつきがある
自社で営業のみを行い工事自体は下請けに外注になります。
また、広告費もかかっているので、費用が高くなりがちです。
施主側からは何かあった時に担当者へ連絡するようになっているため、実際の下請けの職人さんに伝わるまでは時間がかかってしまいがちです。
また、営業の人が経験不足で現場を知らずに安請け合いしてしまって予定通りにいかなかったり、大手の下請け業者でも技術力に当たりはずれがあります。
リフォーム専門業者
リフォームを専門に行っている業者です。
専業にしているだけあって、培ったノウハウがあります。
- 豊富な経験
- 自社施工の場合は費用も安い
リフォームを専門としているだけあって、いろいろ提案してくれたり、臨機応変に対応してくれます。
また、工務店や設備工事会社などからリフォーム業者になっている会社もあり、経験も豊富です。
自社で設計から施工までしてくれる会社もあり、その場合は外注する手間などもないため安く済むことがあります。
- リフォームの種類によって得手不得手がある
- 設計は外注の場合もある
今はリフォーム全般を扱っていても、元の業種が得意分野になるので、それ以外は苦手な場合があります。
自社にデザイナーや設計士がいない会社の場合は、建築設計を外注しなければいけなくなるため費用が高くなることがあります。
住宅設備メーカー
トイレやユニットバス、キッチンなどのメーカーです。
トイレやバスルームなど中規模なリフォームを得意とし、自社製品に関しては特化しています。
- 自社製品で豊富な提案
- トータルコーディネートが得意
自社製品を知り尽くしているので、その中でしっかりと提案をしてくれます。
自社の製品でコーディネートが出来るので、ブランドに好みが合っていれば大満足の仕上がりになります。
- 大規模な行為は外注
- 自社製品のみなので融通が利かない
分野ごとの自社製品に特化しているので、複数ヶ所のリフォームになると外注になってしまい、割高になる可能性もあります。
自社製品しか取り扱いがないので、「ここはA社の製品で、こっちはB社の製品」というような組み合わせはできません。
そのため、少し割高になることもあります。
建築設計事務所
建築士や設計士が図面を引く事務所です。
企業間のしがらみがないため、自由な設計が売りです。
工事管理をしてくれる
大がかりなリフォームが得意
リフォームが設計図面に沿って忠実に行われているかを公平に見てくれます。
そのため、施工不良は起こりづらいです。
間取りを変えて図面を引きなおすような大きなリフォームが得意です。
- 小さなリフォームはできない
- 施工会社は外注
- デザイナーの個性が出る
- リフォームまでに時間がかかる場合もある
クロスの張替えなどの小さなリフォームやキッチン、バスルームなど間取りを変えずにやり替えだけを行うようなリフォームはできません。
そして、建築設計事務所はあくまでも設計の会社なので、施工会社は別に頼まなくてはいけません。
そのため、費用が高くなる可能性があります。
また、設計がメインなので設計を始めてからのキャンセルは、基本的にできません。
建築士や設計士は自分のセンスを売りにしているため、その人によって個性が出ます。
デザイン性を重視する人もいれば、機能性を重視する人もいます。
選ぶときは自分の希望と合っているか確認しましょう。
テレビに出るような人気の建築設計事務所は数か月の予約待ちがある場合もあります。
地域密着型工務店
地元に昔からあるような工務店です。
自然素材を使うなど、希望に沿った工事をしてくれます。
- 立地的にアフターフォローを依頼しやすい
- 地域に適した施工ができる
- 費用が抑えられる
家から近いので、アフターフォローやちょっとした困りごとでも来てもらいやすいです。
海のそばや低い土地など、その地域のことを知っているからこその提案があります。
また、大手企業に比べると、お手頃価格で施工できるのも大きなメリットですね。
- 提案力に乏しい
- 見つけにくい
顧客の希望に合わせての建築は得意ですが、最新設備には疎い傾向があります。
大手企業と違い、大々的に広告を出していない分、口コミなどで見つけるしかありません。
インテリアショップ・家具メーカー
「無印良品」や「ニトリ」、「イケア」などの家具メーカーもリフォームを扱っています。
好きなブランドイメージでトータルコーディネートできるのが強みです。
- ブランドに合わせたトータルコーディネートができる
自分がお気に入りのブランドのイメージを、部屋に反映させることができます。
部屋だけでなく、家具や雑貨ともトータルで合わせられます。
対応している店舗が少ない
専門的なスタッフがいないことがある
店舗で対応しているところが少ないので、相談のたびに遠方に出向かなくてはいけないことがあります。
また、自社の製品には詳しいものの、電気工事や水道工事といった所までカバーしきれていない担当者もいます。
マンションリフォームで失敗しない業者を選ぶ時のポイント
一口にリフォーム業者といってもいろいろあるので、どんなところに頼めばいいのか悩みますよね。
残念ながらリフォーム業者の中には悪質な業者も存在します。
よく調べてから依頼するようにしましょう。
業者の種類が分かったところで、次は選ぶ時のポイントについて考えてみましょう。
家から近い業者を選ぶ
家から近い業者であれば、何か起きた時すぐに対応してもらえます。
また、業者の対応エリアが決まっている場合もあるので確認しましょう。
業者のことをよく知る
会社が存在していることは当たり前ですが、その住所がマンションの一室だったりする場合は注意が必要です。
下請けに一切丸投げするような業者だったり、いざというときに電話番号がつながらなかった、なんてこともあります。
また、会社のHPや見学会など、その会社の施工例を見てみてください。
その会社が自分のイメージと合っているか確認するいい機会です。
会社のHPで会社概要や沿革の欄を見て、その会社の歴史を知ることでどういう分野が得意なのか知ることもできます。
マンションのリフォームを過去に行なっているかどうか
マンションと戸建てでは条件が違います。
マンションの管理組合への申請や、工事をする際も住民への配慮が重要になってきます。
また、マンションによっては建材等の指定がある場合もあります。
そういうところに気を配ることのできる業者がいいでしょう。
各種資格を持っているかどうか確認する
500万円以下の水道・ガス・電気工事を必要としないリフォーム工事は無資格でも行えます。
そのため、中には悪徳業者や経験不足な業者が混じっていることもあります。
有資格者が必ずしも腕がいいとは限りませんが、参考にしてみるのもいいでしょう。
業界団体に加入しているかどうか
建築業界にもいくつかの業界があります。
- 日本リフォーム産業協会(通称ジェルコ)
- 財団法人住宅リフォーム・紛争処理支援センター
- マンションリフォーム推進協議会(レプコ)
- 住宅リフォーム推進協議会
など、信頼のおける団体に加入しているかどうかも参考になります。
担当が合うか
もちろん、担当者がこちらの意図をくみ取って、しっかり提案してくれるかどうかも重要になってきます。
メリットだけではなく、デメリットやローコスト化のようなリフォーム業者にとっておいしくない話でもしっかりと話してくれて、アドバイスしてくれるような担当者が望ましいです。
ごり押ししたり、契約をせかしたりしてくるような業者はやめましょう。
また、他の業者をけなしたりする業者も注意が必要です。
アフターフォローは万全か
リフォームをしてそれで終わりではありません。
その後のフォローも必要になってきます。
1~2年は平気でも、その後は何かあったときに関係ないという業者もいます。
そのため、打ち合わせ時にリフォーム後のアフターフォローの説明があったり、明文化していたりする業者は安心です。
また、リフォーム瑕疵(かし)保険という保険もあります。
万が一、リフォームの際に瑕疵(欠陥や不具合)が出た時のために業者側が加入するものです。
この保険では、リフォームの瑕疵だけではなく、瑕疵が発覚したときにその業者が倒産してしまっていた時にも保険会社から保険金が支払われます。
この保険に入っている業者は、保険会社からの検査や審査もあるため、一定の技量を持った、誠実でお客様のことを真面目に考えている業者が多いです。
ただ、検査が入るために工期が延びたり、保険料を支払わなければいけなかったり、保険料の割には保証期間が短かったりというデメリットもあります。
実際に使うかどうかは検討したほうがよさそうです。
「マンションリフォームはどこの業者がおすすめ!?選び方教えます!!」まとめ
最後に、マンションリフォームでおすすめな業者のチェックリストをまとめてみました。
- 家から近い業者を選ぶ
- 業者のことをよく知る
- マンションのリフォームを過去に行っているかどうか
- 各種資格を持っているかどうか確認する
- 業界団体に加入しているかどうか
- 担当は合うか
- アフターフォローは万全か
リフォームは小規模なものから大規模なものまであり、リフォーム業者もそれぞれ特色があります。
自分のイメージや相性を大切にし、各業者の特徴をしっかりと見極め、上手に利用することで、満足のいく理想のリフォームにすることができますよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。