こんにちは。いずみです!
キッチンのリフォームで壁面型から対面型キッチンやアイランドキッチンに変更して、憧れのキッチンを手に入れたい!
ところでその憧れのキッチン移動リフォームですが、同時に換気扇の場所を移動しないといけないことを忘れがちです・・・。
キッチンの場所を移動させる場合、換気扇やガス管、給排水管など、すべてが移動の対象となります。
換気扇を移動できないと、憧れていた対面型キッチンやアイランドキッチンなどのキッチンスタイルを実現するのは難しくなってしまいます。
憧れのキッチンを手に入れるためには、事前にこれらの設備が移動できるのかを確認する必要があります。
また、もしも換気扇が移動できなくてもキッチンの形や家具を工夫することで、キッチンを憧れに近づけていくことは可能です。
今回は、キッチンリフォームでの換気扇移動や、移動できない場合の憧れの叶え方についてご紹介したいと思います。
キッチンの換気扇は移動できる?
キッチンの換気扇を移動させることは可能です。
移動させる方法は2通りあり、建物の構造や集合住宅か一戸建てかによって選べる方法は変わります。
- 外壁に取り付ける外部フード自体を移動させる
- 外部フードはそのままに、換気用ダクトを延長して移動させる
外壁に変更を加えることが比較的簡単な木造の一軒家などでは外部フード自体を移動させることもできますが、マンションなどの場合は外壁に変更を加えることができないために、換気用ダクトを延長して移動することしかできません。
また、換気用ダクトは天井の梁を越えることはできませんので、梁と梁の間でのみ換気扇を移動することができます。
憧れのキッチンスタイルにするためには、換気扇移動ができるかどうかは大きな問題になってきます。
壁面型から対面型へのキッチンリフォームの希望は多いのですが、憧れの前にしっかり事前調査が必要だということですね。
キッチンの換気扇移動のメリット、デメリット
換気扇を移動させるということは、方法によってそれぞれメリットとデメリットがあります。
構造上の問題だけでなく、このメリットとデメリットを含めて換気扇の移動を検討しましょう。
外部フード自体を移動させる
引用:ひとえいち
- 室内側の換気扇やレンジフードと同じ、もしくは近い位置に排気口があるので、吸排気の効率がよい
- 屋内側の工事が簡単に済む
- 外壁を工事するため、大がかりな工事になる
- 元の換気扇の排気口を塞ぐ際に、内部、外部の仕上げが必要になる
- 構造や住宅の状況によってはこの方法を選択できない
木造の一戸建ての場合、外部フードを移動させれば吸排気の効率がよく、屋内の工事が簡単に済みますが、元の排気口を塞いだ部分の仕上げが難しくなってしまいます。
外壁の色合わせを行っても経年変化の微妙な差までは再現しきれず、どの部分を工事したのか一目でわかる仕上がりになってしまうからです。
この外部フードを移動させる工事は、外壁の塗り替えなども同時に行うような大規模リフォームの際に検討するといいでしょう。
換気用ダクトを延長する場合
- 外壁に変更が加えられない場合でも換気扇を移動できる
- 外壁側に影響がでないため、外壁の仕上げをする必要がない
- 換気用ダクトの延長で、吸排気の効率が悪くなる
- 延長できる距離には限りがあり、梁を越えることはできない
- 天井裏のスペースが狭いと換気用ダクトの延長はできない
マンションなどの集合住宅ではこの方法しか選択できません。
ただし、天井裏のスペースが必要なことと、キッチンの移動が梁と梁の間で行われるかなどの制限があるので、必ずしも換気扇の移動が行えるわけではありません。
また、換気用ダクトの長さが長い程排気を送り出す力が不足してしまい、効率が落ちてしまうのは避けられないので注意が必要です。
事前にリフォーム業者と確認を取りながら、移動できるのか、移動しても差し支えないかを判断しましょう。
キッチンリフォームの換気扇移動費用は?
換気扇の外部フード移動や換気用ダクトの延長にかかる費用はどちらも大体10万円程度になります。
こちらは換気扇移動のためだけの費用なので、既存の換気扇跡の仕上げなどは含まれていません。
仕上げはそれぞれどの部分をどこまで行うかによって費用は変動しますので、詳しくはそれぞれの見積もりになってしまいます。
費用としては後者の方がかかってしまいます。
他にも、内装の壁紙の種類や塞いだ穴の大きさなど、それぞれの条件で費用は変わってきます。
キッチンリフォーム全体の費用としては、給水管等の配管なども工事費用に含まれて来るので、総合的に判断する必要がありますね。
キッチンリフォームで換気扇移動はしない!?
キッチンの移動を考えると、換気扇を移動することを前提に考えてしまいますが、実際は元々ある設備の位置を変更するとその機能性は必ず劣ってしまいます。
換気扇移動をせずに、憧れのキッチンを手に入れることができれば、それこそ理想のキッチンになれるのではないでしょうか。
コンロを壁面から変えない
換気扇の移動をしないなら、コンロを従来の位置から変更しないことが前提となります。
元々のキッチンが壁面型なら、コンロを壁面に配置しながらも、憧れの対面キッチンを実現させる方法があります。
●II型キッチン
引用:OSCAR HOME
II型キッチンとは、コンロとシンク部分を平行に分割することで、キッチンでの移動距離を短くして家事効率を上げる配置で、最近注目されています。
このように従来のコンロの位置を変えずにシンク部分をカウンター式にすれば、憧れの対面型キッチンを実現することが可能です。
移動距離が短くなるので、壁面型よりも効率的に炊事ができます。
収納も、コンロ周りと水回りで分けて収納できるのも、効率性を上げてくれそうですね。
●L字型キッチン
引用:houzz
L字型キッチンはその名の通りにL字にキッチンを配置し、家事効率を上げる配置方法です。
壁面にL字で配置する場合と上の画像のように壁面と対面をL字型に配置する場合があり、後者であればコンロ位置をそのままに、対面型を実現することができます。
従来のコンロ位置を考慮して、こんな対面型にするなら換気扇を移動せずに実現可能ですね。
デメリットは、L字の角部分の収納はデッドスペースになってしまいがちなので、収納の仕方や収納するものに工夫が必要なことです。
キッチンを移動せずに家具で憧れを手に入れる
引用:株式会社ウィル
既存のキッチンを活かしたまま、もしくは壁面型から壁面型のキッチンに交換リフォームを行って、家具で対面型やアイランドキッチンを演出することもできます。
収納力のあるカウンターを利用すれば、スペースの有効活用にもなります。
既製品も販売されていますし、オーダー家具店で、自宅のキッチンにぴったりのサイズのものを製作してもらうことも可能です。
「キッチンリフォームで換気扇を移動する?移動方法と移動回避方法は?」まとめ
今回は、キッチンリフォームでの換気扇移動についてご紹介しました。
換気扇の移動方法には、外部フードを移動させる方法と、外部フードはそのままで換気用ダクトを延長して移動させる方法の2通りあります。
移動方法 | メリット | デメリット |
外部フードを移動する方法 |
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換気ダクトを延長して移動する方法 |
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それぞれの方法には、建物の構造や、一戸建てか集合住宅かによっても選べる方法は限られてきます。
換気扇の移動は簡単ではない上に、実際は元々ある設備の位置を変更することで機能性が劣ってしまう可能性があるので、極力移動させない方向でリフォームを考えることも一つの手段です。
キッチンの形をII型やL字型などに工夫することで、コンロと換気扇の位置を変えずにリフォームを行って、希望するキッチンスタイルを実現できるかどうかも検討するといいでしょう。
また、既存の壁面型のキッチンにカウンターを家具として設置することで、対面型キッチンやアイランドキッチンを演出することもできるので、キッチンの移動を考えなくとも憧れを実現することも可能です。
様々な選択肢の中から、自分に適したリフォームを選択することで、リフォームへの満足度もきっと上がるはずです。
納得のいくリフォーム方法で、憧れのキッチンを手に入れられるといいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。