こんにちは。いずみです!
「キッチンは女の城」
このような表現をよく目にします。
親世帯と同居のお嫁さん、あなたのお城が築けなくて苦しい思いをしていませんか?
また「私のお城を荒らさないで」とイライラしているお姑さん、いらっしゃいませんか?
台所に主婦が2人いると、たいていうまくいきません。
「買っておいたお肉が、いつの間にか使われている!」
「調味料が切れているのに、買い足しされていない!」
「掃除のしかたが違う!」
お姑さんもお嫁さんも、気を使って言い出せないとモヤモヤしますよね。
でも仲良くしたいからこそ、言えないんですよね。
そんな心優しい奥様方、こんなストレスから解放されませんか?
二世帯で暮らしてらっしゃる方々へ向けて、今回は「キッチンの増設」をご提案してみたいと思います。
また、親世帯から「キッチンを増設したい」というのは簡単ですが、お嫁さんからは言い出しにくいですよね。
そんなお嫁さんのために記事後半では「親世帯へ『キッチン増設』をうまく伝える方法」をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
キッチン増設のメリット・デメリット
大体の女性には、家事に対する自分の流儀があります。
特にキッチンでの家事に関して言えば、ほぼ100%自分の流儀があると言っても過言ではありません。
嫁・姑では育ってきた環境が違うので、それぞれの流儀があるのは当たり前。
キッチンを増設することでお互い気兼ねなく家事ができる環境を整えることが、お互いのためになることもあります。
でもキッチン増設にはデメリットももちろんあります。
では、キッチン増設におけるメリットとデメリットについて詳しく見てみましょう。
メリット・デメリット
メリットはもちろん「自分だけの城(キッチン)が築ける」ことですよね。
お嫁さんは、仕事で夜遅く帰ってきたご主人にも音を気にせず夕飯を作れます。
お姑さんも、お嫁さんに気を使うことなく冷蔵庫も収納も好きなだけ使えます。
お互い、掃除の仕方が違うことが気になったりしません。
ではデメリットは何でしょう?
仮に2階にキッチンを増設したとして、「お嫁さん側」「お姑さん側」「双方のデメリット」に分けて考えたいと思います。
噂話のネタになってしまう可能性も否定しきれません。
- リフォーム費用がかかる
- 上の階になった方が、食材搬入・ゴミ出しのときの階段の上り下りが一苦労。
- 食事が別々になるとコミュニケーションが少なくなる
お互いにコミュニケーションが少なくなるのは、さみしいですね。
週末は一緒に食卓を囲むなど、他のところでコミュニケーションを多くとる工夫が必要になってきます。
キッチン増設の「工期」と「費用」
気になるキッチン増設の工期と費用についてご紹介しますね。
キッチン増設の工期
キッチン増設の工期は、およそ5日から2週間になります。
キッチン増設は「設置場所」によって追加工事が発生して、工期に差が生まれます。
のちほど「費用がアップしてしまう追加工事」で詳しくご紹介します。
キッチン増設の費用
システムキッチン本体の相場は「キッチンのレイアウト」「キッチンのグレード」によって異なります。
レイアウト/グレード | シンプル | スタンダード | ハイグレード |
I型キッチン | 50~80万円 | 60~90万円 | 70~120万円 |
L型キッチン | 65~90万円 | 75~120万円 | 85~130万円 |
対面式キッチン | 70~100万円 | 80~130万円 | 90~160万円 |
キッチンのレイアウトとは、簡単にいうと「キッチンのかたち」です。
でもI型キッチンは、価格も安いし省スペースだからキッチン増設に向いてるかも。
本体価格に加え、その他かかる費用は下記のとおりです。
- 給排水工事
- 電気工事
- ガス工事
- キッチン取り付け工事
- 換気扇取り付け工事
- 内装工事
- 廃材処分費用
電気、ガスはそれぞれ専門分野の工事者によって、工事が行われます。
「キッチン本体」と「工事費」を合わせたリフォーム費用の中心価格帯は、戸建てで100~150万円、マンションで60~90万円になります。
- 戸建て・・・100~150万円
- マンション・・・60~90万円
次から紹介する「費用がアップしてしまう追加工事」を参考に、リフォーム費用が抑えられるといいですね。
「キッチン本体の選び方」で格安にキッチンリフォームしたい!という方は、こちらをご覧ください。
キッチン増設の費用がアップしてしまう追加工事
- キッチン増設する場所が畳かカーペット
- 既存の給湯器の容量が20号以下
- 既存の配管とつなぎにくい
- 外壁に面していない場所に設置
- 階段・入口扉が狭くて、キッチン本体が入らない
ひとつひとつ解説していきましょう。
キッチン増設する場所が「畳」か「カーペット」
キッチンは床にそのまま置くので、畳やカーペットなど柔らかい素材の上には置けません。
防水性があり、キッチン本体が固定しやすいフローリングの上に設置します。
なのでキッチン増設したい場所が「畳」か「カーペット」ならば、フローリングへのリフォーム料金が必要になります。
6畳の和室を畳からフローリングへリフォームするときの価格相場は10~25万円です。
既存の給湯器の容量が20号以下
料理を2つのキッチンで同時に行うと、使うお湯の量が増えます。
「お風呂を沸かす」「2つのキッチンでお湯を使う」これらを同時に行うと、必要な給湯器は24号以上になります。
現在使用している給湯器が16号・20号の場合は、交換・追加を検討してください。
使用中の給湯器の号数は、給湯器に貼られたシールを見るとわかります。
給湯器の交換目安は15年です。
既存の給湯器が新しい場合は、増設するキッチンには追加で給湯器設置をおすすめします。
既存の配管とつなぎにくい
キッチン増設場所の理想は「1階キッチンの真上」です。
配管を1階キッチンの既存設備につなぐので、最短距離でつなぐと配管を延長せずにすみます。
1階キッチンの配管は床や壁に埋め込まれていますが、2階にキッチンを増設する場合は外壁に沿って配管を固定します。
引用:東栄ホームサービス
「1階のキッチン真上」以外の場所に設置するとなると、配管延長の料金が必要です。
外壁に面していない場所に設置
理想はキッチンの背面か側面が「外壁に面していること」です。
先ほど述べたように、既存の設備に配管をつなぐとき外壁を添わせてつなぎます。
キッチンを廊下に面した壁など「外壁と接点がない場所」に設置するならば、「配管」や「換気扇ダクト」の延長料金が必要になります。
階段・入口扉が狭くて、キッチン本体が入らない
2階以上に増設するとなると、キッチン本体をリフォーム業者が階段を通って持って上がることになります。
このときキッチン本体が、階段や入口扉を通れたら何の問題もありません。
しかし、システムキッチンの天板は意外に長いです。
「階段のかたち」や「天井との距離」によって、天板が通らない可能性があります。
通らない場合は、クレーン車や高所作業車を使って窓から搬入することになります。
キッチン選びの段階で、リフォーム業者と搬入経路について打合せしてみてくださいね。
キッチン増設の注意点
増設するキッチンの間取りについて、注意点が2つあります。
- キッチン本体以外のスペースの確保
- 2階に設置する場合は、1階の寝室の上にキッチンを設置しない
それぞれについて詳しく見てみましょう。
キッチン本体以外のスペースの確保
キッチン本体以外に必要なスペースは4つあります。
- 食器棚スペース
- 冷蔵庫スペース
- ゴミ箱置き場スペース
- 通路(対面式キッチンの場合)
食器棚は大きいものは必要ありませんが、全くないと不便です。
普段使う食器だけ置いて、大皿が必要なときはメインキッチンに取りにいくと良いでしょう。
冷蔵庫は、増設するキッチンで「どれくらい料理するか」を考えてみるといいですね。
簡単な朝食・お弁当程度しか料理しない予定ならば、単身用冷蔵庫ぐらいのスペースで十分です。
意外に盲点なのが「ゴミ箱置き場」です。
せっかくキッチンを増設してくつろげる食卓をつくったのに、生ごみ臭いゴミ箱が目に付くと気分下がりますよね。
おすすめは「ダイニングから見えないところ」です。
パントリー(食品庫)の下部に収納したり、システムキッチン内部に収納したり、扉で隠せばスッキリします。
対面式キッチンをお考えの方は、I型・L型キッチンに比べて広いスペースが必要になります。
しかし、通路を狭くすると「冷蔵庫が開けにくい」という事態になりかねないのでご注意を。
2階に設置する場合は、1階の寝室の上にキッチンを設置しない
親世帯と子世帯で「食事をとる時間が違う」という二世帯は、キッチン設置場所に注意が必要です。
子世帯が2階に増設したと仮定します。
親世帯が寝ている時間に、子世帯が料理したり食事をしたりしているとどうでしょう?
ダイニングの椅子を引く音、料理中に移動する足音は下の階に意外に響きます。
親世帯はうるさく思うし、子世帯も気を使ってピリピリします。
親世帯・子世帯のライフスタイルを考えたうえで、設置場所を検討してみてください。
最大の難関・親世帯にうまく伝える方法
もしもお嫁さんから突然「キッチンを別々にしたいんです」って言われたら、お姑さんは「何かしたかしら?」と疑心暗鬼になってしまいます。
でも、お嫁さんの気持ちからすると、「これからも一緒に住みたいから、適度な距離をとりませんか?」ってことなんです。
決してお姑さんが嫌なわけじゃないんですよ!
お嫁さん側から「キッチンを増設したいです」と伝えることは、なかなか勇気のいることですよね。
一歩間違えると、親世代との仲がギスギスして居心地悪くなるかもしれません。
そこで2つ提案します。
ミニキッチンなら許してもらえるかも!?
食卓を一緒に囲みたくない!と思われることは避けたいですよね。
本格的な料理には向かないミニキッチンなら、「夕食は一緒に食卓を囲みます!」という意思表示にもなるでしょう。
ミニキッチンはしっかりとした夕飯を作るにはコンロが足らなかったり、シンクが狭かったりと機能は不十分です。
しかし簡単な朝食やお弁当作りは、気兼ねなくできるようになります。
それだけでもストレスは軽くなりそうですよね。
ミニキッチンといえば単身用賃貸に取り付けられているイメージが強いですが、最近ではとてもおしゃれな商品がでています。
引用:サンワカンパニー
引用:サンワカンパニー
もしもミニキッチンの方をがいいというお姑さんでしたら、メインキッチンをありがたくいただきましょう。
キッチン増設をメインリフォームと思わせない
他のリフォームも一緒にして、「キッチン増設が目的と思わせない」ようにしてはいかがでしょうか?
ただ2階のミニキッチンを作るまでには姑を納得させるまでが大変でした。1度、言い方が悪かったのかバトルになりました。しばらくそのミニキッチンの話はしないでおき、うちは二人目を妊娠したときにチャンス到来!!とばかりにまた話をしました。理由は、ミルクを作ったり離乳食を作ったりしたいと。洗濯物も多くなるし洗濯物干す部屋もあったらいいしついでに大量に洗濯したいときに洗濯機もあったらいいとお伺いをたてる感じで話をしたら、姑も納得してくれました。
引用:yahoo知恵袋
子世帯の子ども達が増えたら、「朝、トイレが足らないのでトイレを増設したい。」でも良いかもしれませんね。
また大家族は、全員がお風呂に入るのに時間がかかります。
「お風呂を増設したい」でも良いかもしれませんが、この場合は水道代・光熱費がかさむのでご注意を。
今後ストレス少なく一緒に住むためにも、キッチン増設するときは親世帯・子世帯のあいだで十分なコミュニケーションをとって決められたらいいですね。
「リフォームしたい!キッチン増設で嫁姑関係はうまく保たれるか?」まとめ
- 戸建て・・・100~150万円
- マンション・・・60~90万円
- キッチン増設する場所が畳かカーペット
- 既存の給湯器の容量が20号以下
- 既存の配管とつなぎにくい
- 外壁に面していない場所に設置
- 階段・入口扉が狭くて、キッチン本体が入らない
- 増設するキッチンをミニキッチンにして、「一緒に食卓を囲みたくない」と思わせない。
- ほかのリフォームも同時に行うことで、「キッチン増設が目的」と思わせない。
お互い気を使い合っているお姑さん・お嫁さんなら、キッチン増設の話も案外すんなりまとまるかもしれません。
忙しい朝や仕事で疲れた夜に、料理するだけでもストレスですよね。
そんなキッチンが、できるだけ気を使わない空間でありますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。