こんにちは。いずみです!
キッチンの床をタイルにリフォームしたいけど…
- 「冬場の冷えが心配」
- 「食器を落とした時に割れやすいのでは?」
- 「長時間立っていると、腰に負担がかかりそう」
などという不安をお持ちではありませんか?
そんな方に朗報です!
実はタイルの中でも、コルクタイルという床材を使用すれば、上記の不安を全て解消することができるんです!
コルクタイルは断熱性や弾力性、防音性、耐久性などを備えた、キッチンなどの水回りにもおすすめの床材。
天然素材で化学物質が発生しないので、小さなお子さんやペットと暮らすご家庭でも安心して使用できる床材となっていますよ。
今回は、コルクタイル のメリットやデメリットなどをたっぷりご紹介します。
キッチンの床リフォームをご検討中の読者様は必見です!
コルクタイルとは?
コルクタイル は、コルクチップをタイル状に圧縮成形したもので、約100年前にアメリカで開発されました。
コルクとは、地中海沿岸に生息するコルク樫(がし)という木の表皮下にある、厚さ8㎝ほどの強靭な海綿質の層のことです。
コルクは樹皮を剥がしても9〜10年程度で再生するため、原木を伐採せずに15〜20回程樹皮を採取することが出来ます。
ワインなどの栓として打ち抜いた後の端材を粉砕して成形加工されたものが、コルクタイル等の床材や壁材、緩衝材などの建築資材として利用されています。
このことから、コルクは地球に優しいエコロジーな素材として注目されています。
コルクの特徴
コルクの一番の特徴は、コルクが持つ無数の小さな気泡にあります。
この空気を含んだ気泡が、弾力性や保温性など、コルクタイルの様々なメリットを生み出しています。
コルクタイル の表面加工はいろいろ
多くのコルクタイル には、表面に各種の加工がされています。
汚れにくいのはセラミック加工やウレタン塗装したもので、掃除のしやすさを重視する方におすすめです。
ただし、中には表面の仕上げが厚く、触感がビニール系床材にそっくりなものもあります。
コルク素材の自然な風合いを楽しみたい方は、ワックス焼き込み仕上げ加工のものを選ぶと良いです。
ただ、実際に決める時は大きなサンプルで手触りなどを確かめてみて下さいね。
キッチンの床をコルクタイルにするメリット
コルクタイル にはどのような効果があるのでしょうか。
気になるメリットをご紹介していきます。
弾力性があり、音や衝撃に強い
コルクタイルには、適度なクッション性があります。
そのため素足でも足触りが良く、長時間の作業の際にも足腰への負担を軽減してくれます。
また、足音や物を落とした時の衝撃音を吸収してくれたり、食器を落としても割れにくいといった効果があります。
耐火性・耐水性がある
コルクには高い耐水性があり、水などをこぼしてしまってもすぐには染み込みません。
また万が一火事を起こしてしまったという場合でも、コルクが炭化・膨張することで飛び火や延焼を抑えてくれます。
水や油、火を扱うキッチンにぴったりの床材と言えるのではないでしょうか。
すべりにくい
木質のフローリングやタイルは、靴下やスリッパを履いていると滑りやすいです。
ですが、コルクタイルにはなめらかな弾力性があり滑りにくい素材となっています。
動き回ることも多いキッチンですから、転倒のリスクが少なくなるのは安心できる大きなポイントですね。
アレルギー対策になる
コルクタイルは、フローリングなどの他の木材と比べて腐食しにくい素材です。
そのため、ダニやシロアリなどの発生を抑えることができます。
また、表面が緻密なため埃が発生しずらく、掃除もしやすいため埃が溜まりにくいといった特徴もあるので、アレルギー対策に有効とも言えます。
保温・保湿効果があり、ひんやりしない
コルクには、毛布とほぼ同じくらいの保温性(断熱性質)があります。
そのため素足で歩いても、タイルやフローリングの床で感じるあのひんやりした感じがありません。
また外部からの湿気を防ぐ効果もあるので、夏でも床の表面をサラサラに保ってくれます。
室内を快適な温湿度に保ってくれるので、省エネ効果も期待できそうですね!
キッチンの床をコルクタイルにするデメリット
反対に、コルクタイルにもデメリットがあります。
それぞれ詳しく見てみましょう。
紫外線で変色しやすい
コルクタイル は紫外線に弱いため、長時間日に当たると色褪せてしまいます。
色が褪せてもコルクタイルが持つ機能性に影響はありませんが、できるだけ見た目をキレイに保ちたいという方は、カーテンやブラインドで直射日光を防ぐ対策をしましょう。
また、黒や茶色などの濃い色に塗装されたコルクタイルであれば色が褪せにくいので、そちらを検討されても良いですね。
コストがかかる
コルクタイルは機能性に優れているものの、他の建材と比べて費用が割高になります。
ここで、キッチンの床材として人気の高い他の床材へリフォームした場合と、コルクタイルにリフォームした場合の費用相場を比べてみます。
6畳 | |
・クッションフロア | 4〜10万円 |
・フロアタイル | 5〜10万円 |
・フローリング | 6〜18万円 |
・コルクタイル | 11〜20万円 |
こうして見ると、コルクタイル はクッションタイルの約3倍の価格であることが分かります。
ただ、コルクタイルの多くのメリットと耐久性を考えれば、コストパフォーマンスの高い床材と言えるのではないでしょうか。
掃除の手間が減るだけでなく、キッチンマット等で足元の冷え対策をする手間や費用がかからなくなるからです。
またキッチンのみの床リフォームであれば、施工面積はそんなに広くないので、コストも抑えることができますよ。
施工できる業者が少ない
コルクタイルの施工に関しては、充分な知識や経験のある業者がまだ少ないです。
そのため信頼できる経験豊富な業者さんを探すのが、大変かもしれません。
ただ、キッチンの床をコルクタイルにリフォームするのは、DIYでも可能なんです!
施工方法は基本的に他の床材と同じです。
詳しい方法はこちらの記事にまとめていますので、よろしければお読みください。
キッチンの床をコルクタイルへリフォーム!実際の施工例を紹介
コルクタイルのメリット・デメリットがわかったところで、実際の施工例を見ていきましょう。
ホワイト
引用:RoomClip
グレー
引用:RoomClip
グレーの床は、一気にお洒落感が増しますね。カラフルなアクセントウォールも引き立っています!
引用:RoomClip
先程の写真の床と少し似ていますが、このように海外のインテリアのようなモダンな雰囲気にも、グレーはよく合いますね。
ブラウン
引用:RoomClip
ダイニングは無垢材で、キッチン部分のみコルクタイル を施工した例です。
引用:RoomClip
こちらは、手前がモルタル床、奥のキッチン部分のみがコルクタイルです。
色のコントラストがかっこいいですね。
ダークブラウン
引用:AD WORLD
キッチンの事例ではないのですが、このようにダークなカラーのコルクタイルもあるんです。
コルクタイルには、他にも様々な色やデザインのバリエーションがありますので、自分の理想のイメージに合った空間を作り出すことができますよ。
コルクタイルのお手入れ方法と長持ちさせるための注意点
次は、コルクタイル をきれいに長持ちさせるためのお手入れ方法や注意点をお伝えしますね。
日常のお手入れ方法
●掃除方法
普段のお掃除は掃除機をかけるか、雑巾でから拭きするだけで大丈夫です。
ただ汚れがひどい時には、固く絞った濡れ雑巾で拭くようにしましょう。
●年に1、2回はワックスをかける
年に1、2回ワックスをかけることにより汚れが付きにくくなります。
そのため、半年に1回くらいの目安でワックスがけを行うことをおすすめします。
ワックスは市販のフローリング用のものでも良いですが、コルク床専用のクリーナーやワックスもありますので、そちらを使用するとよりいいですね。
●こぼした時には素早く拭き取る
コルクには耐水性がありますが、調味料や水をこぼしてしまった場合には、すぐに固く絞った雑巾で拭き取るようにしましょう。
長時間放置するとシミの原因になってしまいます。
●落書きは、中性洗剤で拭き取る
マジックやクレヨンなどの落書きは見つけたらすぐに、中性洗剤で拭き取るようにしましょう。
シンナーなどの有機溶剤は使用しないでください。
ここを注意すれば、さらに長持ち!
●重いものを載せる場合は保護材を入れる
コルクタイルは弾力性があるというメリットがある反面、フローリングなどの建材よりも柔らかく傷つきやすい材質です。
床の上に、冷蔵庫や食器棚などの重い家具や家電を置く場合は間に保護板を置き、重量を分散させましょう。
少しの床の凹みならドライヤーの熱風を当てれば、ある程度元に戻すこともできます。
●重さや角のある家具を引きずらない
重さや角のある家具を、フローリングの床と同じ感覚で引きずったりすると、思った以上に傷がついてしまう可能性があります。
家具を引きずったり、床で刃物を使うことは避けましょう。
●暖房器具を置く場合は、断熱性シートを敷く
ストーブなどの暖房器具の温風や熱気が床に直接当たる場合は断熱性のシートを敷き、床を保護してください。
熱による収縮や色褪せを防ぐためです。
「キッチンの床をコルクタイルへリフォーム!メリット・デメリットは?」まとめ
今回は、キッチンの床をコルクタイルへリフォームする際のメリット・デメリットについてお伝えさせていただきました。
最後に、コルクタイルのメリットとデメリットをおさらいしてみましょう。
- 弾力性があり、音や衝撃に強い
- 耐火性・耐水性がある
- すべりにくい
- アレルギー対策になる
- 保温性・保湿性がある
- 紫外線に弱い
- コストがかかる
- 施工できる業者が少ない
コルクタイル は機能性に優れており、水回りにも適した床材です。
気になる床材がありましたら、大きめのサンプルで色や手触り、強度を確認してみてください。
また、展示場やモデルハウスで実際施行した時の印象を確認することもおすすめです。
毎日使うキッチンですから、今よりも快適なキッチンにリフォームできるといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。